【実録】外国人の口座開設は拒否される?!

外国人の銀行口座開設

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本帰国してから、日本人である僕はすぐに銀行口座開設を済ませました。

そうでもしないと、公共料金の支払いや給料振込みがされないので生活が成り立ちませんよね。

僕の口座さえあれば、当面の生活に支障はなかったものですから、妻の口座開設は後回し。

ただ、しばらくしてからパートナーである外国人の妻にも必要性がでてきたので、銀行口座開設をすることにしました。

そのときのやり取りを包み隠さずに、今回お話します。

結論から言ってしまうと、本当に外国人の口座開設は拒否されます。

ですが、結果として我が家では銀行口座開設はできました。

今回の記事で参考にできるところは、参考にしていただければ幸いです。

外国人の銀行口座開設にどんな条件があるのか事前確認

まず今回、我が家の状況を簡単に触れると、

  • 本帰国してから日本在住して約1年以上経過
  • 配偶者ビザで在留カード所持
  • 外国人である妻は、日本語が得意ではない
  • 専業主婦

といった感じになっています。

銀行口座開設をしに行ったのは、メガバンクの1つ『○○▲▲▲銀行』。

○○▲▲▲銀行を選んだ理由は3つ。

  1. メガバンクなので外国人の銀行口座開設に慣れていると思ったから
  2. 以前、海外から送金するときに日本側でお金を受け取る第一銀行と聞いたから。
    (送金手数料を浮かせるため。地方銀行に送金すると、まず第一銀行が手数料を取り、次に地方銀行が手数料を取るから)
  3. 家の近所にあって近かったから

理由3が主な理由ですけど、漠然と1,2も考えていました。嘘じゃないですよ。笑

まず事前に口座開設に何が必要なのか分からなかったため、二度手間を回避するため、
たまたま平日休みだった僕は一人で銀行に聞き込みへ行ってきました。

外国人の銀行口座開設には印鑑が必要

受付の係員の方に外国人の妻が銀行口座開設したい旨を説明し、
何が必要なのかと聞きました。

返答は、「身分証明と印鑑」とのこと。

印鑑って外人ですが、それでも印鑑用意しないといけないのか問い返すと、
やはり必要だということ。

ハンコ屋でサイズ13.5のカタカナを注文。

銀行受付の方が僕の去り際に「奥様は日本語は?」と聞いてきたので、「大丈夫ですよ!当日僕が通訳するので」と答えながらその場をあとにしました。なかなか良い仕上がりでしたよ。

まさかこの一言が後々重大な問題になるとは、この時はまったく思ってもいませんでした。

外国人が銀行口座開設を○○▲▲▲銀行でするなら日本語必須?!

僕は有給休暇が取れた日を利用して、朝から妻を連れて○○▲▲▲銀行に行きました。

幸い平日の朝ということで、まったく混んでなかったのですぐに対応していただきました。

口座開設に必要な身分証、印鑑は準備万端。

担当してくれた優しそうな若い女性の行員さんの話を聞いていきます。

  • どんな目的で口座開設をするのか
  • どのくらい日本に住んでいるのか
  • 身分証明と印鑑はあるのか

そんな行員さんの質問を妻が理解できるように、僕は通訳していきます。

するとそんな状況を見た店員さんが更に質問をします。

女性行員さん

失礼ですが、奥様はどれくらい日本語が理解できますでしょうか?

嘘をついても仕方ないので、正直に妻の日本語レベルを伝えます。

本帰国してから日本語を覚えようと頑張っている妻。

以前より上達したとはいえ、まだまだ日常会話ができるレベルとはいえません。

すると予期せぬ言葉を行員さんは言いました。

女性行員さん

申し訳ありませんが、日本語が理解できないと口座開設はできません

と。

口座開設を拒否する理由は『マネーロンダリングへの恐れ』

海外在住する以前の僕だったら、きっと理由も聞かずに潔く諦めていたと思います。

だって日本の政府機関や銀行って、一度NOと言ったら絶対に方針を変えないじゃないですか?

ところが海外の人たちは、いくら自分たちの言い分が理不尽であろうと思いを伝え、相手の決断を覆させるんですよね。

僕もそんなやり方を段々と教え込まれ、納得のゆくまで問い詰めます。

オト

なぜ妻が日本を理解できないと銀行口座の開設ができないのか理解できません。

理由を教えていただくことはできますか?

女性行員さん

最近、日本語の理解できない留学生の方などが増加し、口座開設するのですが、その口座がマネーロンダリングに流用されたりしまして。

そこで金融庁からも、日本語が理解できない方には口座開設をしないように指導がありまして。

オト

その日本語ができないことと、マネーロンダリングに因果関係はないですよね?

だって、日本語流暢な外国人が口座開設しても、マネーロンダリングできるわけだし。

逆に日本語できることで疑われないから、日本語できる人を雇って悪用しますよね、普通。

女性行員さん

確かにおっしゃる通りでございます。

ですが、、、

オト

マネーロンダリングを阻止したいけど、有効な防止策は浮かばない。

そこで母数を減らすためだけに、日本語ができない人という線引きをした。

これ人種差別だと思うんですけど。

女性行員さん

確かにそういったお声を頂きます。

ですが、金融庁からの達しで、他行でも同じ条件だと思いますし、、

オト

いや、僕は全然納得がいかないです。

メガバンクの○○▲▲▲銀行さんが、因果関係のない理論を持ち出し、人種差別みたいなことするのはどうかと思うのですが?

そういった意見があるにもかかわらず、改善しないままなのですか?

女性行員さん

おっしゃることは理解できます。

ちょっと上司と相談して参ります。

口座開設の条件は『夫の連帯責任』

僕は自分でクレーマーだとは思っていません。そもそも銀行側の筋が通ってないから起こっている問題だと思っています。

しばらくして、上司に相談してきた女性行員さんが戻ってきました。

結果として、夫である僕が口座開設に対して責任を負うこと。

そして運転免許証、健康保険証のコピーも取られました。

さらに必要書類には妻が署名していかなければ、ダメだそうで。

住所など漢字だらけなので、僕が白紙に書いた漢字を妻が真似して時間を掛けて書いていく。

そんな流れでなんとか口座開設の手続きを済ませました。

ちなみにインターネットバンキングには英語版はありません。毎回、僕がどうすべきか説明しています。

まとめ

今回のことで色々と再確認と学びがありました。

きっとこれから日本で生活していく上で、同じような問題は出てくるだろうなと感じています。

日本に住むなら日本のやり方に従うべきだと言う方もいらっしゃるでしょう。

僕も海外で住んでいたときに、そう僕に向かって言う方もいました。

でも逆に僕の気持ちを理解し、味方になって助けてくれた方もいます。

そういった方は必ず、同じ困難を経験してきた人。

僕もそんなときに味方になって、助ける側になりたいといつも思っています。

質問や体験談はこちらまで→お問い合わせ

同じくでした

Jさん

こんにちは、うちも妻が外国人で銀行口座を開設しようとしたところ出来ませんでした、、

自分は日本人で妻は外国人です。
妻の国で、結婚して現在は日本暮らし5年目です。
日本語はほとんど問題なくしゃべれますが。

楽天銀行には審査落ちしました(クレジット機能もキャッシング機能も無しで純粋にお金受け取りのための口座開設)

外国人の口座開設はなかなか難しいですね(^^;

結局言われるように旦那(自分)が責任をおうかたちみたいです。
自分が育児休業中なのも理由で、妻の口座が開設できないと言われました。

このブログを読んでいてふと思い出しました。
※ちなみに、ゆうちょ銀行は開設できました。

オト

外国人の口座開設はなかなか難しいですね(^^;

本当ですね。

でも、なんとか上手く状況を打破していくしかありませんね。

銀行口座開設の際に同じく不快な思いをしました

Nさん

こんにちは
私は日本人で主人が外国人になります。

先日、〇〇銀行で主人の貯蓄目的で普通口座開設をしたく伺ったところ拒否されました。

ちなみに主人は日本在住6年目、在留カードの期限は1度更新し再度5年、ある程度大きな会社で働いているので定職もあり年収も高い方です。

銀行へは在留カード、運転免許証、印鑑の他、念のため社員証や名刺、給料明細も持っていき準備万端のつもりでしたが、在留カードの資格項目が技術なので、その時点で引っかかりました。

「仕事目的で日本に来られてますね、その為給料受け取り口座以外は当行では開設できません」の一点張りでした。

給料受け取り口座は会社指定のメガバンクの為、〇〇銀行に変えるつもりはなかったのですが、引越しを機に近所のメガバンクのATMがとても少なく困っていた為、貯蓄や生活費は〇〇銀行に移動しようと考えている事を伝えた上で、仕事目的で来てる外国人が貯蓄をする権利はないのかと聞いたところ、「項目が技術ではそういう事になります。貯蓄目的で日本に来ていると書いてないでしょう」と言われました。

そもそも在留カードに貯蓄目的と書かれるわけがないのでこの時点で頭の中が???でいっぱいになったのですが、「では項目を日本人の配偶者等に変えれば口座を開設できるんですかね?」と再度聞いたところ「申し訳ありませんが日本人と結婚してるかしてないかは関係ないんです。

当行では外国人の新規口座開設は特別永住者限定にしております」との事。

あれ??さっきと言ってる事違くないか?と思い対応者を変えてもらいましたが、やはり変わらず支店判断で拒否されました。

納得いかず〇〇銀行のホームページを確認したところ、

【外国籍の方は在留カードもしくは特別永住者証明書をご用意ください。本邦内(日本国内)にある事務所に勤務していることが確認できる書類、もしくは本邦(日本)に入国されてから6か月以上経過していることを確認できる本人確認資料の提出をお願いする場合がございます。】

としか記載されておらず、特別永住者でなくとも口座開設ができるような書かれ方でした。

また上記記載の文書で判断すれば主人は口座開設できるはずです。

その後HP記載のコールセンターへ相談の連絡をし、主人の在留カード資格や期限、勤務先等再度聞かれた為改めて伝えたところ主人であれば口座開設は出来るはずとの事でした。

但し、ルール上問題なかったとしても、最終的にはどうしても人が判断するので支店判断となるとの事でどうしようもないとの事でした。

私も「まさに主人が開設しようとした同じ支店の口座を持っているのでショックです」と最後に伝えたところ、いきなり態度が変わり、「ご迷惑ご心配をおかけいたしました。口座をお持ちならば説得しやすいので、これから支店長に連絡を入れ取り合ってみます」との事でした。

その後、支店長代理?の者から連絡があり、なぜか戸建て住みか、誰の家か、奥様(私)のご家族はどちらに住まれてるか、仕事は?等色々私のプライベートな事を聞かれ、最終的には「もし良ければご主人様の口座開設の件再考させて頂いてもよろしいでしょうか?」と聞かれました。

本当はもう嫌になってしまいましたが、1番近い銀行ということもあり再考できるのであればよろしくお願いしますと伝え、今は連絡待ちですが、この外国人に対しての対応にモヤモヤが晴れません。

そんな中この記事を発見し、同じ気持ちをした人もいると思うと少し気持ちが楽になりました。

ありがとうございました。

とても不快な思いをされた体験の共有ありがとうございます。
本当に理解できないことがありますよね。

Nさん

因みに、オトさんに共有後、銀行から連絡がありました。

結論としては口座開設Okで、「奥様からお話を聞いてご主人様はそう簡単には国外に行かないだろうと判断できまして、今後特別永住権を取っていく方向という事で口座開設を許可します」との事でした。

でもやはり次回来店時、受付でまた不快な思いをする可能性があるので、お電話頂いた方の名前+許可された旨を伝えるよう言われました。

モヤモヤしますが、とりあえず口座開設できそうで良かったです。

私もクレーマーではないので、今まででしたら諦めてたのですが、外国人の夫の為にも納得するまで話す事がとても大切だと私自身勉強になりました。

一応その後何があったのかの共有になりますが、長文となってしまい失礼いたしました。

オトさんのブログ、とても励みになりました。

ありがとうございました^ ^

オト

こちらこそ、貴重な体験の共有ありがとうございました!

こういった体験談が少しでも読まれ、外国人に対しての意識が変わってくれることを願うだけですね。

某金融系窓口で働いています

Oさん

金融窓口で働くものとして一般の人にも知ってもらいたく、メッセージ致します。

不躾に感じられましたら申し訳ございません。

金融庁からの通達等により、国内の金融機関での口座開設が年々厳しくなっていること、なんとなくでもご存知の方が多いと思います。

金融機関では、口座開設の担当者やその書類を確認した社員の名前がわかる状態(担当者押印欄などがある)で、申込書などの書類を一定期間保管する義務があります。

万が一、その口座が犯罪に使われた場合や、その疑いのある口座と判断された場合、担当者も検察や裁判所から呼び出されることがあります。

窓口職員は皆そのリスクを背負って仕事をしています。

また、一部ではあると思いますが口座の使い方を間違っている外国人、多いです。

暗証番号が分からなくなったと窓口に来る外国人の方の中には、自己名義のキャッシュカードではないパターンもあります。

友達のカードを借りているとか、兄弟で同じ口座を使っているなど悪気なく仰るので困ってしまいます。もちろんその場合は何の手続きもできません。

もちろんそういった方ばかりではありませんし、カタコトの日本語でもなんとか意思疎通しようとしてくれる外国人の方には本当に申し訳ないのですが、色々と勘繰った対応をしてしまうことはあります。

金融窓口の職員もただの一行員です。ケースバイケースの対応が難しく、日本語が正しく伝わらない方の口座開設は一律で断るという判断をしてしまう行員がいるのも致し方ないと感じます。

金融会社として行員の英語力向上に力をいれてくれたら良いのにと思ったりもします。(私は英語できません)

長々と書き込んでしまいましたが、下記記事など参照のうえご理解いただければと思います。

日本のマネロン対策「不合格」国際組織が審査結果

私が個人的に、外国人の新規口座開設を他の金融機関はどうしているのか調べていたところ、偶然こちらのブログを見つけ、興味深く読ませて頂きました。

一方的なメッセージになってしまい申し訳ございません。

オト

こちらこそ、行員の方の貴重なご意見ありがとうございます!

どういった考えを持って行員の方は対応されているのか、一部の意見とはいえ、知れたのは良かったです。

ただ、行員の方のリスクを背負っているリスクが、大半の無実の外国人へその影響が及ぶのは正直納得がいきません。

金融窓口の職員もただの一行員といえど、利用者にとっては、全員プロの行員だと僕は思っています。

無実の外国人の方が当たり外れなく、プロによる公平なサービスが受けられることをお願いします。

銀行口座開設 参考までに

Pさん

はじめまして、私の外国人妻は日本に移住後(当時約1年弱の在留資格残あり無職)、数ヶ月でゆうちょ銀行に口座を開設しましたが何の問題もなくすることができました。

口座開設申し込み時も、暗証番号を忘れて郵便局の窓口へ行ったときも、日本語もままならずな状態でしたが、グーグル翻訳を使い申し込み書類をゲット、わからないところは家で私が手伝いました。

郵便局の職員さんが丁寧に受け答えもしてくれたらしく、言葉以外なんの問題もなかったようです。

口座開設に困っている皆さん、特に銀行にこだわらないのならゆうちょはいかがでしょうか

ちなみに今は外面切り替えの情報集めをしているところです。

オト

貴重な情報ありがとうございます!

なるほど、ゆうちょ銀行は試したことなかったです。

皆さん、ゆうちょのご検討をしてみては?

金融機関職員です

Qさん

金融機関で働く者ですが、日本人のみならず外国人の方にも知っていただきたいのでメッセージをいたします。

日本語の分からない外国人の方の口座開設が難航するのは、申し訳なく思っています。しかしこれは外国人差別などではなく、実は当の外国人を守るためでもあるのです。

日本語が出来ないと、そもそも本当に口座開設をしたいのか意思確認ができない可能性があります。そこをよく確認しないで口座を使るのは大変危険です。

特に若い外国人女性が、現地の悪い男に騙されて言われるままにわけもわからず口座を作り、通帳を男に渡して売買され、自分が逮捕されて初めて犯罪の片棒をかつがされたと気づくという悲惨な事件が実際に起こっています。

そこまでの悪意はなくても、通訳の質が悪かったために、内容を誤解して不利な契約を結んでしまうといったトラブルもあります。

通訳不可は厳しいですが、そのくらい厳しければセキュリティは万全です。

ただ、通訳許可とは言っても、やはり奥様本人の口から、たどたどしくとも、「ワタシ、コウザ、ツクリタイ」などでいいので、意思を示していただきたいです。

オト

行員の方の貴重なご意見ありがとうございます!

犯罪に巻き込まれないための対応という「目的」は納得です。

個人的には、「手段」が問題だと捉えています。

目的である犯罪を防ぐには、内容の理解と意思表示が必要とQさんも仰ってます。

ではなぜ毎回、内容理解と意思表示を相手側(お客側)に委ねるのでしょうか?

行員の方が多言語を理解できなくても、たとえばポケトークを利用するなど、他に行員の方から確認する方法はいくらでもあると思います。

犯罪を防ぐために、そこに費用を使うのは無駄でしょうか?

相手側(お客側)の内容理解と意思表示をできる体制が作れれば解決することと考えています。

また、それを頑なにしないのはマイノリティーな外国人相手だからなのでは?と勘繰られても仕方ないことと残念ながら感じます。