ペットの本帰国手続き|海外から猫を連れて帰るには

ペットの帰国手続き 帰国準備

日本への帰国となると、我が家では妻の配偶者ビザと同様に乗り越えなくてはいけない問題をもう1つ抱えていました。

うちには家族全員から溺愛されている猫を1匹飼っています。いま現在住む国で飼い始めたのですが、その時は将来直面するであろう問題を気にもしてませんでした。

ところが問題は遅かれ早かれ姿を現すものです。

まだ僕らが日本への帰国について真剣に考えていない時期、たまたま妻の上司がイギリスからいま現在住む国へ犬を輸入しました。そんな流れから、これまた偶然にもその上司との「ペットを飼うと海外への引越しって大変なのよ」という会話をしなければ、もっと大事になっていたかもしれない。

その会話の後すぐにペットの帰国手続きについて調べ、実践した記録になります。

え?!予想以上に長期計画を覚悟すべきペットの本帰国手続き

結論から言ってしまうと、

ペットの帰国手続きとして最長で、その期間約300日ほど。

300日というと約10か月。うちの場合、配偶者ビザの取得に約2か月かかったので、ペットの帰国手続きを同時進行で始めたとしたら、一緒に日本で猫と住み始めるのがかなり遅くなります。

なので少しでも帰国の可能性があるのなら、ペットが帰国できる準備をしておくと将来的に後悔しません。あとで詳しく解説しますけど、この後悔にはペットと離れて暮らす期間と経費=お金の増大という問題が含まれます。

そんな問題があるからなのか、残念なことに僕のいま住んでいる国では帰国する人達がペットを置き去りにしていく現実があります。

飼い主の都合で捨てられるペット。あまりにも悲しすぎます。。

ペットを飼うと決めた以上、責任をもって最後まで面倒を見てもらいたいのものですね。

「ペットの育ってきた環境が違うから…」という理由による帰国手続きの違い

ペットを海外から連れて帰るのに、最も警戒されているのが「狂犬病」なんですよね。

いま思い返せば、無知以外の何物でもないのですけど、僕が飼っているのは犬じゃなくて猫。「ネコなら狂犬病は関係ないでしょ?」と正直、思ってましたよ。(汗

さきほど説明した300日という期間になる大きな要因は、ペットによる狂犬病が日本へ持ち込まれないよう事前に検査を義務付けているからになりません。

「うちの子は狂犬病なんて発症してないよ!」という証明をしなくてはならないのです。

もちろん例外もあります。住んでいる国に元々狂犬病が存在しなければ、狂犬病になるハズがありませんよね。ただ、その狂犬病が存在しない国であるという指定は、日本政府がしているものでなければダメです。

狂犬病が存在しないと指定された地域

  • アイスランド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • フィジー諸島
  • ハワイ
  • グアム

大体これらに該当するのは島国で、国全体で厳格に検疫をしています。

うちの場合、日本だけでなく違う国に引越す可能性があったため他国のペットの入国手続きと検疫も調べました。

その結果、面白いのはA国ではB国には狂犬病が存在しないと指定。でもC国ではB国には狂犬病が存在すると認定。つまり国によって独自の基準を設けているということ。

さらには最初から猫を一切持ち込めないという国までありました。

話を戻しますけど、狂犬病が存在しないと指定された地域であれば最短40日くらいで帰国手続きできます。もちろん2つほど条件もあります。それは、

    • 日本または指定された地域で生まれ、飼育されてきた
    • 指定された地域のみで180日以上飼育されている

この条件を設けている理由は、指定外の国と関わりがない=狂犬病の可能性がない。また狂犬病の潜伏期間を超えていること。

となると、産まれたばかりのペットの持ち込みは難しいということになります。

さらに詳しくは >>> 犬、猫の日本への入国 (指定地域編)

指定外の地域から猫を連れて帰る場合

残念ながら、うちの住んでいる国は日本国政府から信用されていない指定外の地域。

詳しくは >>> 犬、猫の日本への入国 (指定地域以外編)

となると指定地域よりも多くの準備期間が必要です。うちがペットの帰国手続き準備を開始した時の状況が以下になります。

うちの猫のスペック

  • 獣医による生年月日の証明書類を所持
  • 生後約1年経過
  • 生後すぐにマイクロチップ埋め込み済み

一見なんでもないような項目ですが、もしも上記が満たしていなかったら確実に準備期間が長引いていたでしょう。

例えば、心の優しい人がたまたま家の近所で子猫を見かけたとします。お腹を空かせてる様子だったので餌をあげました。何度か餌を与えるうちに子猫が懐いてくるでしょう。そうなると情も移って、子猫の面倒を見るように。特に何もすることもなく、いつしか子猫はあなたのペットに。

微笑ましく、ありえない話ではありません。でもこの子猫を日本へ連れて帰るとき、いくつかの問題を抱えることになります。

輸出国政府機関から発行してもらう証明書に、この子猫の個体情報(生年月日など)があります。生年月日が分からないと、1回目の狂犬病予防注射をする条件の「生後91日以降」も判断できません。

また国際標準規格(ISO)である11784または11785という指定のマイクロチップ埋め込みも必須です。マイクロチップ埋め込み前に例え狂犬病予防注射をしても例外を除けば無効扱いになるのです。

例外)マイクロチップ及び狂犬病の予防注射に関する事項

必ずISO規格であることと、専用の機械でマイクロチップの番号が読取れるのかも併せて確認していきましょう。

焦っちゃダメ…狂犬病予防注射の1回目と2回目の待機期間

うちの猫の場合、幸いにもすぐに1回目の狂犬病予防注射を打てるタイミングでした。

調べてないのでその理由は分かりませんが、なぜだか狂犬病予防注射は2回必要らしく、しかも1回目と2回目の間に30日間以上という間隔をあけないといけません

しかも2回目接種のあとに、180日間もの待機期間が設定されているのです。

そんな理由からも1日でも早く、予防注射の予約をして1回目を済ませることにしました。1回目の予防注射の時に、2回目の予約も済ませるようにしましょう。そうするとうっかり2回目の予約を忘れることも、30日間以上という間隔も間違えずに済みます。

また獣医さんに日本への帰国をするという事情を説明しておけば、2回目の狂犬病予防注射後に狂犬病抗体検査のための採血もしてくれます。注射後であれば、採血は同じ日でも大丈夫なのです。

狂犬病抗体検査は、農林水産大臣の指定する検査施設でなければいけません

指定検査施設の一覧

僕はこの施設一覧を獣医さんに見せたところ、獣医さんがいつも利用している施設が英国にあったので、そこへ血液を送って検査されました。

数週間して検査結果に問題ないという書類が届き、一安心。でもここまで迅速に行動してきましたが、僕ら家族が帰国する予定日よりも猫が帰国できる予定日の方が、まだ数週間多くあったのです。

もしも待機期間180日より早く帰国しなければいけない状況なら

予防注射を早めに済ませようと、時間を巻き戻すこともできません。どうするか決断の時です。

家族会議によって、何が1番うちの猫にとって良い状況なのかを判断。

実は連れて行こうと思えば、待機期間180日を待たずに猫も一緒に帰国することはできます。できますが、日本の空港内にある動物検疫所で180日を満たすまで係留されることに。

予約をすれば猫に面会できるようですが、正直いって係留先がどんなものなのか、係留され会いに行くまで知ることはできません。

最悪なのは、会いに行って納得できる満足な環境ではなかった時、どうすることもできないこと。

そこでうちが決断した答えは、今いる国で良い環境で猫の面倒を見てくれ、待機期間が過ぎたら確実に猫を日本へと送り届けてくれるところを探すこと。

獣医さんや知人に紹介してもらい、滞在する環境も足を運んでしっかり確認。面倒を見てくれるスタッフの方も好印象の輸入代行業者を利用することに決めました。

ここは家庭によって状況が違うので、どれが正解というものはないと思います。

ペットが日本に到着する日の40日前までと出国直前にすること

180日が過ぎるのを待つ間、何もしなくていい訳ではありません。

まず「私のペットが日本へ到着しますよ」という知らせを、到着を予定している空海港を管轄する動物検疫所に前もってしなくてはいけません。

しかも最悪40日前まで。40日を過ぎていたらダメです。知らせるときにどの航空会社の便を利用するのかなど正確なことは知らせる必要はありません。後日、明確になった時に伝えればよいのです。

なので期日ギリギリまで待たずに早めに届出をしましょう。

輸入の事前届出(猫)

輸入の事前届出(犬)

届出はFAXまたはEメールに添付して送るか、ネットからの届出もできます。

空海港を管轄する動物検疫所一覧

ネットからの届出なら>>NACCS(動物検疫関連業務)

こうした届出をすることでペットの帰国手続きが円滑に進むことが目的。届出が受理されれば、届出受理書が交付されます。

犬の場合は、輸入できる空海港というものが限定されています。猫でも係留施設の空室状況などによっては届出が受理されないこともあるようです。

また、ペットが今いる国から出国する直前にも検査が必要。それが臨床検査(輸出前検査)と呼ばれるもの。

それと輸出国政府機関が発行する各種証明書も用意しなくてはいけません。

うちでは猫より先に帰国するので、臨床検査や各種証明書の用意、航空チケットの予約など日本で猫を受け取るまでを輸入代行業者にお願いしました。

そういった全てを加えると輸入代行業者に支払う金額は、総額約70万円近く。。(汗
(日本側で支払う分は、その内の12万円ほど)

航空チケット代は僕らの倍近くの値段、しかも直行便。

ペットの帰国って、ほんとお金が掛かります。

何か疑問や知りたいことがあれば、お気軽にお尋ねください。

あくまでも経験者として答えられる質問にはお答えします。

質問はこちらまで→お問い合わせ

猫を一番安く連れて帰れる方法とは

質問者kさん
はじめまして

〇〇〇〇(国名)より■■(都道府県)へ猫の輸入を大至急考えてます。〇〇〇〇で、猫は万全な状態で全部検査も済ませて日本に来れる状態です。が1番安く連れてこれるようどうするべきか考えております

また、先に日本に帰ってきて、猫も〇〇〇〇で全部手続きが済み、自分はまだ事前の連絡も済んでない状況です。この際猫を直ぐ送ってもらっても受け取れないのですよね、最低40日間?

到着後の検疫手続きの済ませ方も教えていただけますか?

よろしくお願いいたします

オト

こんにちは、ご質問ありがとうございます!
ただいまブログ管理人のオトです。

早速ですが質問は、「一番安く連れて帰れる方法」ということでよろしいでしょうか?

僕が支払った分ー業者手数料=一番安く連れて帰れる料金

だと思います。

「ペットが日本に到着する日の40日前までと出国直前にすること」

まで済んでいる前提でお話すると、

・帰国便を手配する
・帰国直前検査を済ませる
・帰国便に搭乗させる
・到着後、検疫手続きを済ませる

といったことをご自身でする以外ないと思います。

この際、猫を直ぐ送ってもらっても受け取れないのですよね、最低40日間?

その通りです。

到着後の検疫手続きの済ませ方教えていただけますか?

僕は実際にこの手続をしていません。代行業者の方に全て任せました。
それなので、詳しいことは分かりません。

ですが、到着予定空港の動物検疫所に問い合わせてみれば、詳しく教えてくれるはずです。